ピアノを高値で鑑定・売却する術

ピアノ鑑定 高額売却術

ピアノを高値で鑑定・賢い高額売却術


子どもの教養のために購入したピアノも、時を経て次第に使われなくなってくると、部屋のスペースを取ってしまい、まるでアンティークの置物のようになってしまうものです。転居や部屋の模様替え、大掃除やリフォームなどのタイミングは、不要になったピアノを処分するには良い機会となります。少しでも高く売却するためにはどのような点に注意すれば良いのでしょうか。

◆ 購入時には高いピアノも二束三文に…

ピアノを新品で購入するには、それなりにまとまったお金が必要になります。価格はピンからキリまで非常に幅広く、高額なものだと100万円を超えることも少なくありませんし、比較的安いものでも50万円前後は必要で、新品での購入は諦めるという方もいることでしょう。それでは中古ならばどの程度の価格帯になるのかというと、こちらも幅が広いと言わざるを得ませんが、しかしながら大分落ち着いていて、安いものだと10万円前後で購入できることもあります。新品と中古のこの価格の差は、購入する際にはありがたいものかもしれませんが、手放す時には大きなネックになってしまい、せっかく高値で購入しても経年劣化などの理由によって売却する時には二束三文の価値にしかならない、というケースが多く起きています。一見すると価格はあまり下がらないようにも見えるピアノも、多聞にもれず業者に買い叩かれてしまう可能性があるわけです。

買取、下取り、廃棄、譲渡、どれが良い?

ピアノを手放す際には、おおよそ3通りの方法が考えられます。1つめは買取業者に依頼して売却してしまう、2つめは廃棄処分する、3つめは楽器屋さんに下取りに出すという方法です。友人や親戚にあげるという方法も一般的かもしれませんが、譲渡に際して特に問題は起こらないと思われますのでここでは割愛させていただきます。さて、それではピアノを手放す際に最も賢い方法はどれだと考えられるでしょうか。お金に換えた方が良いという考えを前提にするならば、やはり買取業者を利用するか下取りに出すという方法がおすすめですね。廃棄処分してしまうのは、大型であるため廃棄にお金がかかってしまうためあまりおすすめできません。最終的に残るのは、やはり買取か下取りの2つになりますが、これらの優劣については一長一短で、目的によって使い分ける必要があります。

◆ 下取りと買取のサービス内容の違いの違い

買取と下取りではお金の流れが異なります。買取は文字通り、査定を受けた後に手続きをして品物を引き取ってもらう代わりにお金を受け取るというサービスですが、下取りは査定額分の割引を受けられるというサービスで、新たに他の品物を購入する際に活用されるサービスです。同じ物を買い換える場合には買取よりもむしろ下取りの方がお得なケースもあります。ピアノの場合には楽器屋さんに下取りに出して、他の楽器を購入する際に割引してもらうということになりますので、他の楽器が欲しい場合にはこちらの方が優秀になることもあります。したがって、結論としては現金に換えたいのであれば買取業者を、他の楽器を購入したいのであれば下取りを選択した方が良いと言えます。

買取査定額にはバラつきがある!?


ピアノに限らず、何を売却した場合でも買取査定額にはある程度のバラつきがあるものです。査定額に差が生じてしまう理由は、買取業者の目によって劣化の程度を見分けられるか否かが異なるからですが、おおよその場合には一定の相場があり、著しく高値になったり、逆に極端に低い査定額になったりすることはほとんどありません。しかし、ピアノについては話が違い、業者によって査定額もバラバラ、同じものでも査定額に数万円から数十万円もの差が発生してしまいます。それではなぜここまでの差が発生してしまうのでしょうか。

◆ 業者によって査定額がバラバラになる理由

原因として考えられるのは、業者が持つ販売ルートとユーザーに好まれるメーカーの差にあります。ピアノと言えばヤマハやカワイが二大巨頭になっていて、ユーザーはどちらの方が良いか選択に迫られることになります。販売する業者側もこの辺りの好みには敏感で、どちらも非常に優れたピアノであることから、専門化が進められているのが現状です。つまりヤマハを専門に取り扱っている業者もあれば、カワイを専門に取り扱っている業者もあり、買取と販売に力を注いでいる方向が業者によって異なるわけです。仮に買取を強化しているのがヤマハであるならば、より高値が付けられることになりますし、その逆もまた然りということです。このようなバラつきがあるからこそ、業者選びは慎重に行っていく必要があります。少しでも高値で売却したいのであれば、業者の専門分野や買取強化中の品などを注意深く調べていかなければなりません。

ピアノの高値鑑定・売却術

複数業者に査定依頼を出すのが王道

ピアノの買取価格を少しでも高くしたいのであれば、複数の業者に査定依頼を出すという方法が王道ですね。最低でも3社以上に査定してもらえば、所有しているピアノのある程度の相場が分かりますし、その中から価格の高い業者を選ぶことも良いですし、更には他の業者を探す時にも役立ちます。査定の際に注意しておきたいポイントは、業者が得意としているメーカーと、査定の際にかかる諸費用についてです。ピアノのメーカー、ブランドンいついては先にも触れた通り、買取を強化している業者を選んだ方が高額査定も出やすいので必ずチェックしておく必要があります。査定にかかる諸費用については、業者によっては出張のための旅費は利用者が負担しなければならないケースもありますので注意が必要です。エリアによって無料か有料かが変わる業者もありますし、全国どこでも無料としている業者もあります。大手の業者になると無料査定してもらえることも多いですが、比較的小規模な買取業者の場合には費用を負担しなければならないケースが少なくありありませんので注意してください。出張の費用は1つ1つが少額かもしれませんが、複数業者に査定依頼を出すことを考慮すると、無料であることに越したことはありません。

◆ インターネットを上手に活用しよう

近年ではインターネット環境が整備されていることによって、買取サービスもより利用しやすくなってきています。買取業者の情報を調べるのに活用できるだけでなく、ピアノの査定についてもおおよその価格を知ることが可能になっています。わざわざ業者にご足労願わずとも、ネットを経由して業者ごとの目安となる査定額さえ知ることができるため、出張にかかる諸費用の問題についてもかなり改善されることになります。 ネットを活用して調べておきたいことは、まずは所有しているピアノが持っている目安になる相場、次に買取業者の諸情報、業者ごとの査定額の3点です。中古の品物は傷がついていたり欠陥品であったりなど、様々な要素によって価格が左右しますので、これらの情報を一概に鵜呑みにすることは危険かもしれませんが、あくまで「目安」として捉えるならば有益な情報を得られます。ネットの活用はピアノをより高く買い取ってもらうために必要不可欠であると言えます。

まとめ

ピアノを少しでも高値で買い取ってもらうために必要なことは、買取業者を選ぶことです。業者によって査定額に大きな差が出てしまうピアノだからこそ、業者選びは慎重に行っていく必要があります。