
買取までの流れ
全体の流れを事前におさらいしておきましょう。
ピアノは木材で土台が作られていますが、金属や合成樹脂、フェルトなども使われています。他の楽器と比べてみても特に部品の数が多く、グランドピアノは約1万個、アップライトは約8000個の部品で作られています。どんな楽器もそうですが、長く使うためにはそれぞれの部品のメンテナンスをしっかり行うことが大切です。
ピアノ外側の構造の名称を紹介します。ピアノの蓋になる「屋根」、屋根を抑える「突上棒」、鍵盤の蓋をする「鍵盤蓋」、鍵盤を乗せている「棚板」、譜面を置く「譜面台」、側面にある「側板」、全体を支える「脚柱」、ペダルは3種類で「シフトペダル」、「ソスヌートペダル」、「ダンパーペダル」です。
ピアノの内部構造の名称を紹介します。音を出すために欠かせない「弦」と「駒」、音を響かせる「響板」、頑丈にしたり、音量を出したりするための「フレーム」、音の調節を行う「チューニングピン」、「アグラフ」、「ダンパー」、「ヒッチピン」で作られています。
アップライトも、グランドピアノと構造はほとんど変わりません。弦が縦に張られているか横に張られているかの違いだけです。当然のことながら、楽器としてのの形や大きさが異なるので、屋根の形や弦の長さはグランドピアノとは違いますが、基本的な構造と名称は同じだと思って良いでしょう。
調律をお願いすると、劣化している部品や、調節を行った個所などを名称で教えてくれることが多いです。調律師からの話を聞いても、ピアノの構造と名称を全く知らない状態では、理解することができません。自分できちんと管理して長く使っていくためにも、構造と名称をよく知っておき、どういう仕組みで音が鳴っているのかを知っておくことは大切です。
ピアノを使っているうちに不具合が生じて、修理に出すことになった場合にも、構造と名称を知っておくと安心です。どの部分が劣化していて不具合が生じしているのかわからなかったら、どうして良いかわかりません。自分で不具合の診断ができなくても、構造をある程度知っておけば、予測することができたり、修理費の見積もりができたりします。納得して修理を行うためにも構造と名称は知っておきましょう。